医薬品費削減Reduce medicine cost

取り組みの目的

事業者交渉による仕入れ単価の削減、薬価差益の向上が目的です。
自院における取引ディーラー各社のシェアや、採用品の構成はもちろん、
ベンチマーク分析を基礎とした貴院の購買価格ポジションを把握頂きながら、改善活動に取り組みます。

こんな方向けのサービスです

  • ・用度、購買担当者の方
  • ・医薬品担当事務員

サービス内容

ベンチマーク分析による目標価格・値引率の設定を行い、その分析結果を院内(薬局・薬剤部等)へ共有し、ディーラーとの交渉に向けた方針・戦略策定を行います。
その後、ディーラーへの個別ヒアリング・価格交渉を実施し、見積徴収・集計後に院内へフィードバックと、改善目標達成に向けた院内活動及びディーラー交渉を行います。
※取り組みにより薬事委員会等への参加も致します。

医薬品

最近では数十万円する抗がん剤から各種後発品、バイオシミラーなど多種多様な薬剤が日々開発、販売されています。

医薬品業界では元々、価格については年度末に一括値引きという形で契約されてますが、薬品単品本来の価格が見えにくいことや不透明な値引きが入ることなどを理由に年1回の値引きから年2回の値引きになってきています。

病院の経営を考えると費用(変動費)の削減は必須であり、医薬品交渉はまず初めに実行しなければなりません。
ジェネリック市場も有効活用しながら病院全体の薬品費を抑える事が重要です。

Check Point

交渉力アップに向けた
業務プロセスのチェックポイント

  • 院内に医薬品選定のための薬事審議会などの体制が確立され、定期的に実効的な活動が行われている
  • 選定時に、機能性・安全性に加えて「経済性」の側面から検討がなされている
  • 購買品目が妥当であるか、同種同効品や代替品の検討を含め、改善策を議論する環境がある
  • 価格交渉の経緯や結果を経営会議等で議論し、目標設定値や方策について議論がなされている
  • 医師や看護師、薬剤師のサポートなど、価格交渉のための組織的な支援がある
  • 交渉に利用する比較検討のための外部データを収集し、交渉に活用している
  • 消費実績を把握して、データ管理されている。購入データとの突合など、経営分析の素地が出来ている

購買に強い人材育成

各種ベンチマークや分析ソフトなど医療業界には多くの参考書が存在します。必要な事は参考書を有効活用出来る人材の育成です。

どの病院でも異動があるように購買に強い人材の育成は重要なテーマとなっています。まずはその分野の構図を知る事。医薬品であれば先発、後発はもちろんながらAJやBSなどの種類を知る。また値引の為のメカニズムなど、基礎知識を把握する事は今後の交渉のベースになるのではじめの段階で必要です。そこから分野ごとの交渉方法を知ります。

ベンチマークの活用、競争環境の整備、後値引き方式、決戦見積など色々な手法が存在します。そして最後のステップはその交渉方法を他分野にも活用してみる事です。

共同交渉などグループ力を活かす取組み

1つの病院で購入するよりも2つ、3つと購買量が増えれば値引交渉力が増す事は周知の事実です。特にグループ病院ではデータを一元管理し、価格比較し出来る限り安く購入する努力を日々しています。グループと言っても様々で自治体(県、市)、公的病院、〇〇グループ等様々なグループが存在します。

今、公的病院グループと自治体病院グループのミーテイングをサポートしています。そのグループのミッションは購買人材育成。知識アップ、またスキルアップなどなど様々です。

数百品目から数千品目のデータを分析し、どこまで削減可能かシュミレーションを行い、データを元に診療科と個別のインタビューを行う。その後、取引先であるメーカーやディーラーと個別の交渉を行い、見積を依頼し、最終的には全データの集計を行う。
購入額上位品目を中心にデータ分析を行い、単品ごとに目標価格を設定し、医薬品費全体のシュミレーションを行う。その後、薬剤部や各診療科医師と個別インタビューを実施し、薬品ごとの戦略を決める。そして主要取引先業者と個別交渉を行い、全体の集計を纏める。
業界ごとの知識をそれぞれ段階的に学び、業者間での力関係など業界全体を把握する。そして業界ごとに実際の交渉を経験し、様々な交渉方法やテクニックを駆使し、経験値を上げる。
主に診療材料、医薬品、医療機器、委託費など分野ごとにターゲットを決めて分析を行う。そして今回の取組み分野を決定しリーダーの指示のもと方針を決める(商品集約や統一)。そして主要業者と個別交渉を実施し、最優秀業者を決定する。

Flow

サービスの流れ

現状把握
貴院の採用実績データを受領し、他施設での分析実績によるベンチマークと合わせ、貴院の薬剤構成比等の分析を行い、目標価格の設定を致します。
交渉方針・戦略の策定
分析結果をもとに院内(薬剤部等)インタビューを実施します。貴院の購買ポジションの把握を頂きながら、ディーラーとの交渉に向け、ターゲットとする品目とその取扱い業者毎の戦略を策定します。また、薬剤部にてディーラーの定性評価も実施致します。
価格交渉・見積徴収
院内インタビューと交渉方針・戦略をもとにディーラーごとに個別ヒアリング・価格交渉・見積依頼を行います。ディーラーから徴収した見積の集計と、その集計結果を院内フィードバック行います。